「廃墟に乞う」
佐々木 譲 著
文春文庫
今まで読んだ本の中で、著者の作品は多い部類に入ります。
ただ、当たりハズレがあるのも事実で、期待を裏切られたことも少なからずあります。
さて、本作品は直木賞受賞作ですが、どうでしょうか・・・?
ある事件が元で精神を病み、休職することとなった北海道警察の刑事、仙道。
組織を離れて、療養の日々を送るなか、その立場を知った人々から様々な依頼が届きます・・・。
当たりかハズレかどうかの感想は、正直「ハズレ」です。
そもそも犯罪は陰湿的、動機も陰湿的、そこに手帳も持たない刑事が単身やってくれば、必然的に心理戦となるでしょう。その心理戦も、本当は地道な捜査の繰り返しがあってこそ深みが増すもので、やはり短編ではちょっと限界があるのではと思いました(表題作はまあまあでしたけど・・・)。
敢えて難しい手法に取り組んだこと、様々な社会や文化を持つ北海道の各所を舞台にしたこと、そして、著者の受賞コメントの通り「功労賞」として、直木賞受賞という高い評価を受けたのかもしれませんね。
オススメ度・・・3.5
本
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